リーガ・エスパニョーラは5月21日、いよいよ2016-17シーズンの最終節を迎える。

最終節まで優勝の可能性を残したのは、やはりレアル・マドリーとバルセロナだった。

現在首位に立っているのはレアル・マドリー。クラブワールドカップ出場で延期されていたセルタ戦が5月17日に行われ、これを4-1で制して2位バルサに勝点3差をつけた。

残り1節で3ポイント差。つまり、バルセロナが逆転するためには最終節で勝利することが絶対条件となる。

そんなバルサと最終節アウェイで対峙するのが、乾貴士が所属するエイバルだ。

2014年に1部昇格を果たし、過去2シーズン18位、14位で残留を果たしてきた彼らだが、今季は現在8位!最終節を前に10位以内が確定している。

その中で乾はここまで、27試合に出場、1ゴールを記録。さらに、「27」という出場試合数は現状昨季と同じだが、スタメン入りした試合の数は18から25へと増加しているのだ。出場時間数はチームで上から8番目に位置しており、2年目のホセ・ルイス・メンディリバル監督からかなりの信頼を得ていることがうかがえる。

過去にリーガでプレーした日本人の成績と比べると、乾の奮闘ぶりが非常によく分かる。

■財前宣之(ログロニェス)
1996-97 0試合0ゴール

■城彰二(バジャドリー)
1999-00 15試合2ゴール

■西澤明訓(エスパニョール)
2000-01 6試合0ゴール

■大久保嘉人(マジョルカ)
2004-05 13試合3ゴール
2005-06 26試合2ゴール

■中村俊輔(エスパニョール)
2009-10 13試合0ゴール

■指宿洋史(セビージャ)
2011-12 1試合0ゴール

■家長昭博(マジョルカ)
2011-12 14試合2ゴール
2012-13 4試合0ゴール

■ハーフナー・マイク(コルドバ)
2014-15 4試合0ゴール

■清武弘嗣(セビージャ)
2016-17 4試合1ゴール

リーガは日本人選手にとって“鬼門”と言われるほど、他に比べて厳しいリーグとして知られている。これまで9名が挑戦してきたが、ご覧の通り日本代表クラスの選手でも苦戦を強いられている。

ところが乾は加入後のここ2シーズン、リーガのみで通算54試合に出場。MFながら4ゴールを記録しているのだ。素晴らしい!

そんな彼が、シーズン最後に優勝がかかったバルセロナと対戦。しかも場所はカンプ・ノウ! 長かったシーズンの締めとして、今回の試合は見逃せない。

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