ジョゼ・モウリーニョ監督の秘蔵っ子として、ポルト、チェルシー、レアル・マドリーなどでプレーしたポルトガル代表DFリカルド・カルヴァーリョ。
素晴らしいCBとして知られる彼だが、その練習態度はひどいものだったようだ。そう明かしたのは、ポルトでチームメイトだった元南アフリカ代表FWベニ・マッカーシー。
彼が語ったカルヴァーリョとモウリーニョとのエピソードを、『Balls.ie』が伝えている。
ベニ・マッカーシー
「彼は落ち着いた巨人だった。だが、そのキャリアは救われたと思う。
選手を理解しようとするジョゼ・モウリーニョのような監督がいたからね。
というわけで、ジョゼはいつだってカルヴァーリョに取り組ませようとしていた。もし他の監督のもとでプレーすればダメになってしまうと分かっていたからね。
(カルヴァーリョは)月曜から金曜までの練習では最低の選手だった。練習する人間としては過去最悪さ!
彼はまるで10歳児のようだった。話していても心ここにあらずさ。
そこにはいないんだよ(集中していない?)。練習に取り組む人間としては最低だ。
月曜日が来ると、『リッキー!リッキー!リカルド!もう帰れ!』(とモウリーニョは叫び)、そして家に帰らせる。
『でも僕はここにいる!』(とカルヴァーリョは返答する)。(モウリーニョは)『帰れ!』だ。
ぼんやりしていて、まぬけで、ぼうっとしている…何とでも言えるよ。自分の仕事をしないんだ。
でもモウリーニョは分かっていた。土曜日になると彼はプレーする。すると『Man of the match』は、リカルド・カルヴァーリョなんだよ。
自分にはどうやっても理解できなかった。
こういう人間には時にビンタが必要だと感じる。すると、頭がシャキっとして働く。でも、僕らには彼がどうやってそうできるのか理解できなかった。
あんなものは見たことがない。そのシーズン、彼がどういう評価をされていたか知ってるかい?
やつは決して10点中7.5点を下回らなかったんだよ」
要するに練習では酷いが、試合になると凄いプレーを見せる選手だったようだ。