EURO2016、決勝は開催国フランス対ポルトガルという顔合わせとなった。ポルトガルにとっては地元開催だった2004年以来となるファイナルの舞台となる。

あの時はギリシャFWアゲロス・ハリステアスの一撃によって、ポルトガルはまさかの敗北…。若き日のクリスティアーノ・ロナウドの涙を覚えている方も多いことだろう。

あの当時のポルトガル代表のメンバーを振り返ってみる。

監督:ルイス・フェリピ・スコラーリ

2002~2008年までポルトガルを率いた。その後はチェルシーやパウメイラス、ブラジル代表を指揮し、現在は中国の広州恒大の監督。

背番号1:GKリカルド(当時28歳、スポルティング・リスボン所属)

全6試合に出場→2014年現役引退。

準々決勝対イングランド戦で一躍ヒーローになった守護神。PK戦でGKグローブを投げ捨てるとデライアス・ヴァッセルのシュートを阻止し、最後は自ら勝利をもたらすPKを蹴り込んだ。

スポルティングの後はベティス、レスター、ヴィトーリア・セトゥバル、オリャネンセに所属。レスターは短期間の所属だったが、阿部勇樹と同僚であった。

背番号2:DFパウロ・フェレイラ(当時25歳、ポルト所属)

2試合に出場→2013年現役引退。

ジョゼ・モウリーニョが惚れ込んだ職人的な右サイドバック。この大会後、指揮官とともにポルトからチェルシーへと移籍。プレミアリーグでも活躍を見せた。

背番号3:DFルイ・ジョルジュ(当時31歳、スポルティング・リスボン所属)

1試合出場→2006年に現役引退。

小柄ながらスピードとテクニックに優れ、積極的なオーバーラップから攻撃に厚みを与えた左サイドバック。引退後はキャリアの最後を過ごしたベレネンセスの下部組織で指導者のキャリアをスタート。現在はポルトガルU-21代表の監督。

背番号4:DFジョルジュ・アンドラーデ(当時26歳、デポルティーボ・ラ・コルーニャ所属)

全6試合に出場→2009年に現役引退。

身体能力が高く、テクニックと守備範囲まで兼ね備えた欠点のないCBであった。だが、何よりも怪我に苦しんだ。2006年W杯予選ではただひとり全試合先発フル出場するも、怪我により本大会を欠場。

デポルからユヴェントスへ移籍した後、31歳という若さで現役を引退した。今年からは母国3部のオリエンタル・リスボアで監督を務めている。