――さて、ディフェンシブミッドフィルダー(DMF)の次はセントラルミッドフィルダー(CMF)です。こちらはより攻撃色の強い選手を選考対象にしました。Twitterでの投票ではセレッソ大阪のソウザが一位、二位はガンバ大阪の井手口陽介、三位は浦和レッズの柏木陽介となりました。まずはそちらの感想については?

個人的には「納得」ですね。

ソウザは本当にここまでハイパフォーマンスを続けています。ボールを奪う力もあって、パスワークもこなして、ドリブルでも持ち運べて、シュートも狙える。まさに「何でも来い」です。

このポジションにおいて、「最も相手チームに驚異を与えた選手は誰か?」と現場で質問すれば、彼の名前が挙がってくるんじゃないでしょうか。

井手口は、開幕するまではまだ準レギュラー的な立ち位置だったかと思いますが、もはや不動の存在になりましたよね。

ガンバ大阪は今野泰幸が故障で離脱する期間がありましたが、彼にとってはそれも大きな成長の糧になったと思います。「自分がなんとかしなくてならない」という意識が強くなったというか。責任感が見えるプレーが明らかに増えました。あれだけの活動量があって、球際も闘えて、攻撃の場面でも決定的な仕事が出来るわけですから、本当に末恐ろしいです。

柏木については、やはり、ボールを持ったら「違いを生み出せるな」という印象です。

浦和レッズはあれだけのタレント揃えていますが、それでも、柏木の存在は絶対的です。彼がいるかいないかでチームの色は全然変ってきます。それは、裏を返せば、柏木が活きない試合になると、不安定なゲーム運びになってしまうということですが…。

ただ、今季に関して言うと、数字(3ゴール8アシスト)は残していますが、もう少しゲームをコントロールして欲しかった試合がいくつかありましたね。

――上記三人以外でいうと、どの選手がベストイレブン候補に上がってくるでしょう?

まず思い浮かぶのはヴィッセル神戸のニウトンですね。フィジカルに秀でるだけではなく、技術も高く、ソウザと同様に攻守両面で持ち味を発揮できるタイプです。とりわけ、規格外のパワーでボールを運ぶ力はJリーグでも図抜けていますね。ブルドーザーのような迫力です。

ヴィッセル神戸は、今季序盤に首位に立ちましたが、その頃は本当にニウトンが効いていました。ヴィッセルは、ポドルスキの話題で今後露出度が増えていくでしょうが、それをきっかけにして現地観戦される方は、ニウトンのプレーも是非見て欲しいですね。

後はサガン鳥栖の原川力、ジュビロ磐田の川辺駿も印象深いですね。いずれも今季は名声を掴むチャンスなので、後半戦も期待したいところです。

他には、あまり目立ちはしませんでしたが、ヴァンフォーレ甲府の小椋祥平、大宮アルディージャの茨田陽生は安定していました。

ルーキーではアルビレックス新潟の原輝綺ですかね。彼は至るところで取上げられるようになってしまったので、詳細は割愛します(笑)

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