混戦から抜け出す為には
26試合を終了し、10勝7分9敗の13位。6位・横浜FCとの勝ち点差は4で、JI昇格プレーオフに出場できる6位以内は射程圏内だ。
このように、今季のJ2はかなりの混戦である。6位・横浜FCから16位・愛媛FCまでの勝ち点差は6。つまり、16位のチームまでプレーオフ進出の可能性があるということだ。
この混戦を抜け出すには、「刺激」言い換えれば「カンフル剤」が必要になってくる。
その「刺激」となり得るのが、新加入のカルロス・マルティネス。ビジャレアルBから今夏に獲得したスペイン人FWで、昨季はスペイン3部で20ゴールをマークした。
典型的な点取り屋といった印象で、まだJではゴールこそないものの、才能の片鱗は随所で披露している。この背番号13の姿にドウグラス・ヴィエイラ、アラン・ピニェイロが触発されれば、ブラジリアンコンビの更なる活躍が期待できる。
ロティーナ監督が構築したチームにこれといった穴は見当たらず、指揮官の采配も的確だ。そのバランスの良さはJ2でも屈指のレベルである。
その一方で、シーズン序盤の勢いが感じられなくなってきたのも事実。漂いつつある停滞感を脱却するには、どこまでいっても選手たちの奮起が欠かせない。
それ故、フロントもマルティネスを獲得したのだろう。叶いはしなかったが、フランチェスコ・トッティにオファーを出したのも同様の理由だったはずだ。
残り16試合、名門復権に向けてラストスパートを切れるか。これからのヴェルディを左右する大事な時期が続いていく。
2017/08/06 written by ロッシ
筆者名:ロッシ
プロフィール:
1992年生まれ。1998年フランスW杯がきっかけでサッカーの虜となる。筆者の性格は堅実で真面目なため、ハビエル・サネッティ、長谷部誠、ダニエレ・ボネーラ、アルバロ・アルベロア、マッティア・カッサーニにシンパシーを感じている。ご意見・ご感想などありましたら、ツイッターアカウントまでお寄せください。
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