浦和レッズのサポーターは、その行動が問題視されることも少なくない。

過去には人種差別的なメッセージを掲げたことでJリーグ史上初となる無観客試合という裁定が下り、対戦チームのバスに爆竹を投げたこともあった。

しかしそうした過激派は一部であり、応援のボリュームや熱さだけを考えれば日本一のサポーターと言って差し支えないだろう。

この日フラッグを掲げる際、多くのサポーターたちがシャペコエンセへの連帯を示すため緑色のプラカードを掲げていた。

サポーターにとって応援するチームではないクラブカラーを身につけるのは相当に複雑であるはずだが、それでもそうしたプライドを一旦脇に置き、相手をサポートしようと決心したのだ。しかも、タイトルを獲得した直後にである。

この日の試合は平日開催ということで、1万1002人しか集まらなかった。埼玉スタジアムでの浦和戦としては少し寂しい動員だが、それでも浦和のファンが示した態度は世界に誇れるほど立派なものであった。

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