マーク・ヴィドゥカ

【コメント】

広島サポの筆者にとって、オーストラリアといえば故エディ・トムソン時代のポポヴィッチ、コリカ、アーノルド、フォックスといった名前がすぐに出てくるが、代表で印象深い選手といえばキューウェル、そして同時期に欧州で活躍したマーク・ヴィドゥカだ。

1990年代後期から2000年代にかけて、セルティックやプレミアリーグの数クラブで活躍し、リーズ時代には全4シーズンで二桁ゴールを記録したヴィドゥカ。

ラガーマンのような肉体とそれに見合わぬ繊細なテクニック、そして、両足からの正確なシュートで、イタリアの重戦車ヴィエリ(そういえばヴィエリ弟はオーストラリア代表だった)にも例えられた。

オセアニア連盟に所属していた頃のオーストラリアには重要な試合が限られており、ヴィドゥカは代表で通算11ゴールしか決めていない。これはケイヒルの最多48ゴールはもちろん、1試合13ゴールを記録したアーチー・トンプソンにも及ばない寂しい数字である。

しかし、それでも、彼は欧州で最も活躍した豪州人の一人であり、現在でも同国最高のストライカーに推すファンは、少なくないはずだ。

選出者:編集部H