編集部S
シリーズ:コミックス「ワールドユース編」
試合:ワールドユース 準々決勝 全日本 対 スウェーデン
お気に入りのシーン:ボロボロになった赤井止也の肩に、ハチマキを巻いた松山光が手を添え登場するシーン
【コメント】
夢中になって読んでいた「ワールドユース編」。なかでも印象的に残っているのは、準々決勝のスウェーデン戦だ。
国際ジュニアトーナメントでは登場しなかったステファン・レヴィンという新キャラクターの登場にまずワクワクし、恋人カレンとの悲しいエピソード、そしてそれに起因する生い立ちを知るにつれ、どんどん物語にのめりこんでいった。
そのレヴィンを封じる役に新登場の赤井止也を起用するアイディア、そしてこのタイミングで松山光をレヴィンと似た境遇に遭わせるなど、ストーリーとしての完成度は長いキャプテン翼シリーズの中でも最高と言えるかもしれない。
後半終了後、レヴィンシュートを3発も浴びボロボロになった赤井の肩に手を添え松山が登場したシーンでは、「そこで松山かー!」と思わず悶絶…。サッカー漫画ではあるが、友情や道徳心、恋人の大切さなど大切なものがたくさん詰まっている忘れられないストーリーだ。
なお、死闘のスウェーデン戦後、全日本が準決勝で対戦したのはブライアン・クライフォート擁する因縁の相手オランダ。特別編も発売されていたことからさぞ激しい試合が繰り広げられるのかに思われたが、そのオランダ戦はまさかの1ページで終了…。
子供ながら、「大人の事情」を感じずにはいられなかったのも良い思い出だ。