ライアン・メイソン

「オレンジジュースのグラスを持てた。それを自分で飲んだ。なんと凄いことかと思ったよ。

それから一ヶ月、僕は誰とも近づけなかったよ。会話はできないし、1日18~20時間寝ていたからね。

家族が周りにいて励ましてくれた。そしてレイチェルはリビングで座って、テレビも水に僕だけ気にしていた。

もう一度歩くことができるのか?とだけ考えていた。サッカーができるかどうかではなくね。

しかし、それから間もなくして歩き始めることができた。そして、ジョギングも。

そして、その時頭のなかには一つだけしかなかった。『もう一度、プレーしたい』とね」

(あの時の出来事について)

「それを思い出すだけで喉が締まりそうだね。

エデン・アザールからのクロスが来た。僕はジャンプした。そして、衝突があった。

すぐに深刻な怪我だとわかったよ。頭を触ると、そこにはなにもなかった。そして、頭蓋骨から血が出ていた。

パニックになったよ。痛みすらもはや感じないほどに」

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