J2第2節が終了していたこの時点で、清本は2試合に出場。いずれも終了間際の途中出場であり、プレー時間は僅かに11分間であった。

しかし、清本は諦めずにリハビリを続けた。するとシーズン終了前に怪我を完治させ、最終節のロアッソ熊本戦でベンチメンバー入り。

0-1とリードされた84分に投入されると、途中出場からわずか66秒で結果を残す(02:43から)。

川西翔太のふわりとしたクロスにジャンピングボレーで合わせ、同点弾をマークしたのだ。

清本にとってこの日は259日ぶりの公式戦だ。復帰戦でこんなに美しいゴールを決めるなんて、一体どれだけ感動的なのだろうか。

その苦労を知っているからだろう。「ミスター大分」と呼ばれ、この試合で解説を務めていた高松大樹も興奮を抑えられなかった。

結局試合はこの後大分が逆転勝利を収め、劇的な形で勝点3を獲得。清本がこの勝利に貢献したのは言うまでもない。