バルバドス諸島対グレナダ(1994年カリビアンカップ予選)
1994年のカリビアンカップ出場権を争ったこの試合には、特殊なルールがあった。延長戦でのゴールデンゴールが、「2得点」に扱われるというものだ。
バルバドスは2点差が必要で、グレナダは勝利が最低条件。その中で迎えたこの試合は2-1で終盤を迎えた。
このまま1点差の勝利で終われば、バルバドスは敗退してしまう。そんな時、彼らが取ったのは「オウンゴールで延長戦に持ち込む」という手段だった。
2-2となった試合は延長戦に持ち込まれ、狙い通りバルバドスがゴールデンゴールを奪取。これで4-2となり、カリビアンカップ出場を決めた。
そして、「世界一奇妙なルール」は2度と採用されることはなかった。