いかがだっただろうか。

今回は3人のみの紹介だったが、ペリクレスと同じく工場勤務から這い上がったイングランド代表FWジェイミー・ヴァーディ(30・レスター・シティ)など、彼らの他にも挫折や困難を乗り越えて成功を掴んだサッカー選手は多い。皆、紆余曲折を経て成功を掴んでいる。

厚生労働省の統計によると、現在日本の平均寿命は女性87.14歳 男性80.98歳。1歳を1分に置き換えると、サッカーでいう1試合(90分)に近い。そう考えれば少々強引だが、高校・大学入試や就職試験に失敗(失点)したとしても、それは前半16~25分辺りに1失点したに過ぎないのだ。

ただ現在は受験・就活戦争の激化が進み、たった1度の失敗(失点)でまるで人生(試合)が終わったかのような印象を受ける。志望校に落ちた、行きたい企業に行けなかった。そんな理由で新たな学校で不登校になったり、自殺する若者も少なくない。私もしばらく部屋に篭りっきりになった。

しかし、これを先程のサッカーの試合に置き換えてほしい。あなたがもしそのような立場でピッチやスタジアムにいたらどうするだろうか。失点に絶望し、前半16~25分辺りでユニフォームを投げつけてピッチを後にするだろうか。決して安くないチケットを破り捨て、早々と席を立って帰路につくだろうか。

違うだろう。

きっと選手なら「まだ時間あるぞ!」「切り替えてやるべきことをやろう!」「焦るな!」などコーチングを通して周りのチームメイトを励ますのではないだろうか。またサポーターなら「まだまだこれからだ!」「大丈夫。追いつける!」と更に大きな声でチャントを高らかに歌うのではないだろうか。

16~25分の間に再び不運な形で2点目を入れられたとする。現実では“もうダメだ”と絶望のドン底に落とされがちだが、サッカーの試合に置き換えるとそれは“危険なスコア”。まだまだ逆転可能という発想にならないだろうか。

そう、「まだまだこれから」なのだ。これまでいくつもの逆転劇がサッカー史に刻まれてきたように、これから先、どんな運命が待っているかはわからない。最後まで諦めずにピッチを走っているときっと何かが起こるかもしれないし、それは人生でも同じではないだろうか。

この記事を読んでいる皆様には、希望を捨てずに人生を歩んでもらいたい。

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