マネを最大限に生かせない要因はボランチの性格にあった。

この試合ではアルフレド・エンディアイとイドリサ・グエイが組んでおり、本番でも使われる可能性があるコンビだ。

ただ、この二人はパス回しを加速させられるタイプではない。ショートで早くサイドを変えていくパターンはないので、一度外に運んだら縦に行くしかない状況が多くなる。

マネを最大限に生かすためのサポートは、チームの構成上望めない。

ただ、今回の先制点のパターンは使えるポイントだ。

前線の個の能力は高く、マネがいるため常に怖さがある。前線が警戒されてエンディアイやクリバリが開けば、一発で裏を突くボールが出せる。

これがセネガルの「勝ちパターン」になる可能性が感じられる。ポーランドも、そして日本も、最終ラインは決して強くはない。そこで単純に勝負させれば…。

セネガルが決勝トーナメントに進むためには、守ってカウンターだけでは難しい。アフリカ予選ほどボールを簡単に失ってはくれない相手だ。

クロアチア相手にあまり前線からプレスはかけなかった。少なくともポーランド相手には「弱者のサッカー」をやろうとするだろう。

マネという傑出した選手はどうあっても100%生かせないが、「脅し」として使えば、勝手に相手が崩れてくれるかもしれない。きっとそれが、セネガルを決勝トーナメントに導く鍵になるだろう。

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