ムハンマド・アル・ナーニー

エジプト代表
アーセナル所属
MF
No.17
1992年7月11日(25歳)

アフリカの中では経済面に優れていることから「国外へ出稼ぎ」に出るプレーヤーが少なかったエジプト。それが1990年のイタリアワールドカップを最後に世界の檜舞台から消えた最大の理由に挙げる声も多いが、近年「ザ・ファラオズ」は大きく変わった。

UEFAチャンピオンズリーグ決勝の舞台を経験し、能力的にも世界最高峰に位置するムハンマド・サラーを筆頭に、数多くの選手が海を渡ったのだ。

そして、そのサラーに次ぐネームバリューを秘める男がエジプト代表の心臓部を担うムハンマド・アル・ナーニ―だ。

エジプトの名門クラブでプロキャリアをスタートさせると、スイスのバーゼルに引き抜かれ、チームの主軸として活躍。その名前は欧州全土に知れ渡るようになり、2016年にはアーセナルへの飛躍を果たした。

シーズン終盤に大怪我を負ってしまったことで大会欠場の可能性も報じられたが、なんとか間に合わせて無事参加。持ち前のダイナミズムで、“サラーありき”のチームに大きな活力を与えるだろう。

なお、サッカーファンの中で「モハメド・エルナニー」という呼び方が定着しているが、エジプト語の発音に寄せるならば「ムハンマド・アル・ナーニー」が近い。