――では、最後に三つ目の弱点をお願いします。
実はこの弱点が一番現実的なポイントではないかと見ています。それはコロンビアのコーナーキックの守備です。
まず、コロンビアは、ストーン(キッカーに近いエリアに立ち、ニアサイドに入ってきたボールを跳ね返す役)を一人、ニアポストに一人置き、後はマンツーマンで守ります。そして、意外とこのコーナーキックの守りで危うい場面が度々起こります。
ストーンの手前にボールが入った場合、ダビンソン・サンチェスとジェリー・ミナらの両CBがマーカーをはがしがちなのです。
心理的には「ストーンの選手が跳ね返してくれるから大丈夫だろう」という感覚なのかもしれませんが、結果的にストーンの選手がボールに触れず、ニアに入った選手にボールをそらされる、そのままGKを触れずにファーサイドまでボールが流れてしまうというシーンが何度も見られました。
センターバックの二人は非常に屈強で、コーナーキックでも日本の壁になることは間違いないでしょう。しかし、このように少し気が抜けるようなプレーはあるので、そこは突いていきたいポイントですね。
西野監督もこの弱点は熟知しているでしょうし、セットプレーのパターンも準備していると思うので、コーナーキックからのゴールは期待したいところです。
さて、今回の「5分でわかるコロンビアの倒し方、日本と対戦する強豪国の3つの弱点を暴く」はいかがだっただろうか。
カレン氏の話を要約すると、コロンビアの主な弱点は以下の三点だ。
①サイドバックが攻めあがった背後のスペース
②ボランチのボールキープ力
③コーナーキック時の守り
はたして、日本はコロンビア相手にどのようなどのような戦い方を選び、そして、どのような結果を収められるのだろうか…。
「運命の初戦」はすぐそこまで迫ってきている。