田嶋幸三(日本サッカー協会会長)

「ロシア大会を振り返ります。

私はロシアに長く滞在することはなかったのですが、大会前と後ではイメージは大きく変わりました。

人々は親切で高潔性があり、大会の組織運営もすばらしいものでした。各クラブが持っている施設もスタジアムもトップレベルです。ロシアの組織、国民の皆さんに感謝したいです。

私は2ヶ月前に1%でも勝つ確率を上げたいと申し上げました。出発前の会見でも西野さんは『小さな奇跡を起こしたい』と仰った。そのなかでベスト16に入れたのは選手たちの努力です。改めて誇りに思います。

長谷部誠選手、本田圭佑選手のこれまでの貢献に感謝したいです。そして次に繋げる選手をしっかり育てていくのが、我々の役割だと思っています。

そしてサポーターの方々のことや、ロッカールームのことを皆様が話題にしてくださいました。

SNSでは今洞窟に閉じ込められているタイのサッカーチームの皆様にエールも送らせていただきました。このようなことが自然とやれるようになったということが、日本サッカーの成熟を表しています。彼らが無事救出されることを祈ります。

西野監督とは様々なことを話しました。7月末に任期は満了となります。彼とは40年以上の付き合いですが、監督就任をお願いする時、結果がどうであれここで終わりということを約束しました。

それは守りたいと思いますし、慰留もしていません。また違った形で日本サッカーに貢献し、サポートしていただければと思います」