ここまで36試合を終えて、16勝12分8敗の7位。5位の大宮アルディージャ、6位の東京ヴェルディとは勝点で並んでおり、J1参入プレーオフ進出は十分に達成可能だ。上位陣の結果次第ではあるが、自動昇格の芽も残されている。
複数の布陣を上手く併用してきた指揮官にとって、残り6試合(+プレーオフ)は昇格に向けたラストスパートとなる。もっとも避けたいのは、主力の負傷離脱や出場停止による欠場だろう。特にイバ&L・ドミンゲスを失うようなことがあれば、戦力ダウンは否めない。
有事の際に問われるのは、指揮官のマネジメント力となる。
L・ドミンゲスを欠いた23節のアルビレックス新潟戦、24節のFC岐阜戦では、最終ライン及び中盤の形は変えずに2トップを採用。いずれも完封勝利を収めている。
前述した通り、タヴァレス監督は戦況に応じてシステムを変え、最善策を見出すタイプの指揮官だ。
35節のレノファ山口戦では、1点を追う展開で瀬沼優司と戸島章を並べる4-4-2にシフトチェンジ。ロングボールを長身2トップに集める形を披露した。反撃実らず2対3で敗れてしまったものの、新たな一手を試すことができたのは今後に向けた収穫だろう。
他にも4-2-3-1やクリスマスツリーの4-3-2-1がオプションとなっており、シチュエーションごとに異なる布陣で戦える柔軟性はリーグでも屈指だ。これらのオプションは、イバ&L・ドミンゲスにアクシデントがあった際はもちろん、徹底マークで封じられた場合でも効果を発揮するはず。
2007年以来となるJ1返り咲きに向け、ラスト2か月は指揮官の采配にも要注目だ。
2018/10/07 written by ロッシ