■まさに“激動”だった今シーズン

バルセロナを手本としたポゼッションスタイルへ舵を切った今季の神戸。このタイミングでここまでを振り返ると、様々なトピックがあった。

新キャプテンに就任したポドルスキを中心に据えたパスサッカーで今季をスタートさせ、その背番号10が負傷離脱した後は、ウェリントンと渡邉千真(現・ガンバ大阪)の強力2トップが躍動。

2-0と快勝を収めた14節のジュビロ磐田戦では、敵将の名波浩監督が絶賛したほどだった。その後17節の湘南ベルマーレ戦でイニエスタがデビューすれば、稀代のクラックに合わせた4-3-3へシフトチェンジした。

3連敗となった26節のG大阪戦後にリージョ新体制への移行がアナウンスされ、52歳の知将は29節の長崎戦から正式に指揮を執り始める。

イニエスタの加入、そしてリージョの招聘と大きな化学変化が起こる事象が2つもシーズン中に行われたのだから、ある意味チームが調子を落とすのは当然の帰結なのだ。