可変システムのバルサ「思惑通りのプレス」

レアルのビルドアップに対してバルセロナは、ボール保持時と非保持時でフォーメーションを変える“可変システム”で挑む。

4-4-2の形で最後方で数的優位を保ちつつ、前線からマンツーマン気味にプレスをかけていく。ラフィーニャとルイス・スアレスがレアルのセンターバックをどちらかのサイドに追い込み、2列目の選手が縦へのパスコースを遮断しつつ、さらに逆サイドへの展開も禁止させる。これによってロングボールを蹴らせてクリーンな組み立てを阻害した。

なお、「GKに戻されてそこからビルドアップをやり直されたらどうするの?」という問いがあるかもしれない。しかしティボー・クルトワには絶対的なパス精度は備わっておらず、彼のロングボールもそれほど質の高いものではなかった。

さらに、レアル・マドリーとしてはロングボールを蹴った時にFW―MF間が間延びしてしまい、そのスペースを自由に使われていた。MF顔負けのパスを出せるマルク・テア・シュテーゲンが一気に相手のファーストプレッシャーラインをくぐり抜けるようなボールを安定して供給。遅攻だけでなく速攻も効果的に発動することが出来ていた。