伊野波雅彦(ヴィッセル神戸)
日本有数のユーティリティDFは今季は序盤、センターバックや右サイドバックで数試合に起用されるも、当時監督の吉田孝之の信頼を掴めず。
次第に出場機会を失っていき、ベンチからも外れることとなったが、ファンマ・リージョの就労環境が整い、正式に監督として指揮を執るようになると、全試合で出場機会を得た。
驚きなのがその起用ポジションで、それまでの最終ラインではなく、インサイドハーフとして新境地を開いたのである。
運動量の少ないルーカス・ポドルスキの背後で動き回り、攻撃と守備の両面でダイナミズムを投入。コンディションに問題を抱えスプリントを控えるアンドレス・イニエスタの隣で広範囲かつ的確なカバーリングを披露し、終盤戦は不可欠な存在としてチームの残留に貢献した。
33歳の今なお成長を止めない、若手のお手本のような選手である。