希少な純血主義
チバスは現代のサッカー界では希少となった「純血主義」のクラブである。
1906年に創設されたクラブには当初こそ複数の国の選手がプレーしていたものの、2年後、外国人への排斥運動が起こったことをきっかけに「メキシコ人だけしか獲得しない」ということを決定。このルールは100年以上が経過した今日でも守られている。
サッカー界における「純血」というとスペインのアスレティック・ビルバオが思い出されるが、彼らは近年バスクに何らかの形で関わる人間であれば幅広く受け入れている。
その意味でチバスはこのグローバル化が進んだ世界においてひと際珍しい「純血」チームであり、もしかするとトップレベルとしては唯一無二の存在といえるかもしれない。