船山貴之(ジェフユナイテッド千葉)

フアン・エスナイデル監督の元、DFラインを高くとり攻撃的なサッカーをした千葉。決して順位は良くなかったが得点数だけ見ればJ2屈指の数字である。その中で、千葉は誰のチームなのか?と問えば船山であったと言えるだろう。

松本の田中と同じくFW登録であるものの、今季は攻撃的MFや左右のサイドアタッカーでプレーすることが多かった。船山のチームと言えるのは彼が多くの役割をこなしたと言えるからだ。ボールを失うことがないキープ力がありドリブルやパスはもちろん、運動量もあり守備面の負担も少なくなかった。今季はいつになくシュートも好調で19得点(決定率22.1%)をあげた。2017シーズンが7得点、決定率8.6%、その前が5得点、決定率4.9%と最後の精度だけが課題と言われていただけにこの得点力は良い意味で驚きとなった。

湘南ベルマーレへ移籍した指宿ら大型アタッカー陣が功を奏したのも、為田らが輝いたのも船山がいたからだ。

神谷優太(愛媛FC)

現U-21代表で2018年のAFCU-23選手権組の神谷はQolyでもこれまで何度か取り上げている。U-19代表時代にAFCU-19選手権を制しており、当世代のキャプテンを務めてきたことも多い。東京五輪へ向けたメンバー入りも期待される。

東京ヴェルディ・ユースから青森山田高校へ移るJユースから高校への転校組という新しい潮流を作った1人で、2016年に湘南ベルマーレへ加入した。2018年に愛媛へ加入すると攻撃的MFとして7得点をあげて愛媛の攻撃陣を支えた。

やや調子の波はあるもののドリブル、パス、シュートと3拍子揃っており、FKも得意だ。少々エゴイスティックなところもまた魅力で1人で相手守備陣を崩壊せしめる個人技は見ていて楽しい。