昨年1月、100億円ともいわれる移籍金でリヴァプールが獲得したオランダ代表DFフィルヒル・ファン・ダイク。
彼はフローニンゲンで育成された選手で、当時から並外れた体躯と巧みな足元を持っていた。
国内屈指の逸材としてオランダの強豪にステップアップするかと思われたが、2013年に移籍したのはセルティックだった。その移籍金は、174万ポンド(2.5億円)と今から考えれば破格の安さ。
『Sky Sports』によれば、当時のセルティック監督であるニール・レノンはファン・ダイク移籍の裏側をこう明かしたという。
ニール・レノン
「彼はズバ抜けていたよ。
スカウティングチームが彼のビデオを見せてくれた時、『NEXTリオ・ファーディナンドになる』と思った。
でも、アヤックス戦で彼を見に行った時に何かおかしいことがあるに違いないと思ったんだ。『なぜ他には誰もスカウトが来ていないんだ』ってね。
すぐに契約をまとめなければいけないことは分かっていた。結局、200万ユーロで彼を確保した。
練習初日から彼はアンビリーバブルだったね。全てを兼ね備えていたよ。
初日に言ったんだ。『息子よ、ここを楽しめ!お前はここには長くいないだろう』ってね。
彼があんなに長くスコットランドにいたのは驚きだった。サウサンプトンは彼を賢く獲得したよ。
でも、ビッグクラブがどこも獲らなかったのは驚きだったね。レアル・マドリーでもバルセロナでもプレーできたろうから」
素晴らしい選手にもかかわらず、誰も視察に来ていないことが驚きだったようだ。ちなみに、ファン・ダイクは2015年にセインツに移籍している。
なお、ニール・レノンはレスターに引き抜かれたブレンダン・ロジャーズ監督の後任として古巣セルティックの暫定指揮官に任命されている。