モウリーニョの戦術はネガティブである
レアル・マドリーのプライドは、勝つだけではなく、いいスタイルで勝利することだ。結果を得るための方法が、結果と同じくらい重要だ。
サンティアゴ・ベルナベウでは2006-07シーズンに3年ぶりの優勝を果たしたファビオ・カペッロが追い出されるという事実もあった。ネガティブなサッカーで勝利した次の瞬間にだ。
ジョゼ・モウリーニョは常にディフェンスでの堅牢性を高く評価し、審美性についてはそれほど気にせず、あらゆるコストを使って勝利を導こうとする実用的な監督だ。その点ではカペッロと同じである。
その成功の大部分は、選手たちによる強力な守備のパフォーマンスによってもたらされるものである。
レアル・マドリーでは魅力的なサッカーをすることに重点が置かれるわけで、ベルナベウの観客が彼の戦術に納得しないだろうと容易に想像できる。たとえ成績が出ても1~2年だろうし、長期的な解決を求めるならいい候補ではない。