18:チョ・ヨンウク(FW)

このチームではイ・ガンインの影に隠れてしまってはいるが、すでにフル代表にも選出されている20歳の天才アタッカーだ。

2年前に行われたU-20ワールドカップにも飛び級で出場しており、イ・スンウらとともにプレーした。この日本戦が同大会8試合目であり、ある意味大ベテランである。

最前線も2列目もこなし、動き出しの速さと仕掛けに加え、献身的で広い動きによって相手を撹乱できる。アルゼンチン戦ではU-20ワールドカップ7試合目にして初ゴールを決め、勝利に大きく貢献した。解説を務めた元名DFイ・ヨンピョは「イ・ガンインが目立つように見えるが、守る方にとってはチョ・ヨンウクのような動き回る選手のほうがイヤらしい」と絶賛したという。

イ・ガンインに気を取られて彼に前を向かれるとかなり厄介だ。逆に後ろを向かせるとそれほど怖いタイプでもないため、動き出しで先手を取られないことが重要だろう。

『MK』では「怪我人が多いとはいえ、日本は組織的で強いチーム。全員が平均以上のテクニックを備えているよ」と話したそう。「先輩」として警戒を怠っていないようだ。