ーーモンゴルといえばその朝青龍さんの相撲が有名ですがサッカー人気はどうなんでしょうか?

相撲のような人気はまだまだありません。他にはバスケットボールとかバレーボールも人気ですね。しかし、ここ数年で少しずつサッカー熱が盛り上がってきていることは事実だと思います。

ーーモンゴルの方はサッカーをよく見られるんですか?

国内リーグは全試合を放送していますよ。ただ、地上波でプレミアリーグやUEFAチャンピオンズリーグを放送しており、むしろ、国内リーグより見られているのではとも感じるほど。欧州トップクラブの熱狂的なファンもいます。

大津一貴

ーーJリーグの知名度はどうですか?日本人で最も知られている選手などいれば教えてください。

サッカーが好きな人はJリーグも知っています。日本人選手で有名なのは、本田圭佑選手と香川真司選手ですね。

ただ先ほども言いましたが海外サッカーの人気が高いので、中島翔哉選手や柴崎岳選手など欧州でプレーしている選手は知られています。

モンゴル人のポテンシャルは

ーーそうした視聴環境の効果か、近年モンゴル代表およびモンゴルサッカーは急成長した印象があります。

私は2015年にモンゴルに来て、その後ニュージーランド、タイを経て昨年戻ってきたんですが、4年前と比べても急成長したのがはっきりと分かりますね。

ーーそんなに…モンゴルでは今年から3部リーグが創設されたそうですが、協会の取り組みの成果でしょうか?

協会の取り組みもあります。

ただそれ以上に日本人選手をはじめ、多くの外国人選手及び、外国人監督が近年増えたこと。また、育成に力を入れるようなクラブが出てきたこと。あとは、モンゴルサッカーに関わる現地の人たちの努力の証ではないでしょうか。

ーー外国人の枠や待遇・給与などはどうなんでしょうか?

今年の外国人枠は3人+アジア枠1。待遇は選手の実力や実績によって大きく変わります。給料0で契約している選手もいれば、金満クラブで月2000~3000ドルでプレーした選手もいます。

ーーえ、プロリーグなのに給料ゼロですか?

はい。別の仕事をしながらプレーしています。学生さん…高校生の選手なんかもいますよ。数年前、夏はサッカー選手、冬はバスケットボールをやっているという選手なんかもいました。

ーーリーグのレベルはどうですか?

日本と比べたら落ちますが、“助っ人”としてプレーしていて感じるのは、例えばJリーグでバリバリ活躍してる選手だからといって簡単に成功できるかどうかは分からないのではないかと。

ここでは個人能力や全体をまとめていく資質が求められますし、かといってただ上から怒鳴りながらだと付いてきてくれない。どこの国でもそうですが現地の文化をしっかり理解しつつ、適応する必要があると思います。

大津一貴

ーーモンゴル人の特徴はどうですか?

骨格、筋肉の付き方がもうナチュラルに違いますね。遊牧民とかそうした生活環境の影響もあるのかと思います。

一方、やるぞってなった時に目の前のことには力を発揮できるんですが、サッカーはチームスポーツですからね。彼ら自身も団体競技が苦手だと言ってましたが、周りと協力するといった部分でこれまでなかなか上手くいかなった。そういう国民性はあるのかなと。

それが現在のミヒャエル・ヴァイス監督に代わって組織的に戦えるようになり、現在の成績に繋がっているという印象です。

ーーモンゴルサッカーの将来に可能性を感じますか?

まだまだ発展していく可能性は十分あると思います。そのためには、サッカーを取り巻く環境の改善がもっと必要だと思いますが。