チャンピオンズリーグ出場権を逃し、今季もかなり厳しいスタートになっているマンチェスター・ユナイテッド。
昨季チームを救ったオレ・グンナー・スールシャール監督も批判のターゲットになりつつあり、次のリヴァプール戦で敗れれば解任される可能性も示唆されている。
かつてジョゼ・モウリーニョとともに働いてきたディレクターのルイス・カンポス氏は『Sky』に対して以下のように話し、ユナイテッドの体制自体が監督を守れない状態になっていると指摘したという。
ルイス・カンポス
「監督が孤独である場合、簡単にターゲットとなってしまう。助けが必要なのだ。
サッカーで生きる者には助けが必要だ。誰も一人ではプレーできない。
マンチェスター・ユナイテッドは素晴らしいクラブであり、信じられない歴史を持っている。世界規模のクラブだ。その中で何が起こっているのか、理解するのは難しい。
しかし、私の見解から言えば、問題というのは感情だ。ともに働くことが重要なんだ。もしそれができなければ、物事は災害へと進むだろう。
マンチェスター・ユナイテッドや他のクラブの状況はよく知っている。
監督は次の試合に向けた準備、選手のとんでもないエゴを調整するために時間が必要なのだ。だからスポーツ面を管理するディレクターやマネージャーが不可欠だ。
感情という点において、監督が一人しかいない場合、現代のサッカー界はより難しいものになっている。
ディレクターは非常に重要だ。もちろんユナイテッドの伝統は尊重するが、現代のサッカーでは必要なのだ。
以前は監督がすべてを行っていたが、今は情報が非常に早く届く。世界が変わってしまった。あらゆる地域のあらゆる選手を知る必要がある。
スポーツと経済に敏感な人物が必要だ。現代のサッカーではその両面でともに動く必要がある。それを連動させられなければ、物事は災害へ向かう」
ルイス・カンポス氏はジョゼ・モウリーニョ氏の親友であり、アシスタントやディレクターとしてともに働いてきた人物。
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2013年からはモナコ、2017年からはリールで人事を取り仕切っており、チームを着実に成長させた実績がある。