欧州各地で行われたUEFAチャンピオンズリーグ第4節。スタンフォード・ブリッジでのチェルシー対アヤックス戦は壮絶な展開となった。
アウェイのアヤックスが後半途中まで3点をリードするも、そこからチェルシーが3点を奪い返して、4-4の引き分けに持ち込んだのだ。
チェルシーが2点を追う後半24分に流れを変えたプレーがあった。なんとアヤックスのCBが2人同時に退場になったうえPKが宣告されたのだ。その仰天シーンがこれ。
アヤックスDFデイリー・ブリントがファウルをするも、アドバンテージでプレー続行。その直後にはアヤックスDFヨエル・フェルトマンがハンドをとられてPKのジャッジに。
そして、ジャンルカ・ロッキ主審はブリントとフェルトマンにそれぞれ2枚目のイエローカードを提示して退場を宣告したのだ。
一連の流れでCB2人が退場してPKまで宣告されるのは稀で、CL公式HPでも「こんなの見たことある?びっくり」と伝えている。
ただ、海外ではジャッジを巡って議論にもなっているようだ。なお、アドバンテージについてのルールでは「明らかな得点の機会を除き、著しく不正なプレー、乱暴な行為または2つ目の警告となる反則を含む状況で、アドバンテージを適用すべきでない」とされている。ロッキ主審は明らかな得点機としてプレー続行を支持したのだろう。
チェルシーはこのPKを決めて1点差とすると、その直後に同点弾を奪っている。『Metro』によれば、アヤックスMFドゥシャン・タディッチは試合後にこうぶちまけていたそう。
ドゥシャン・タディッチ(アヤックスMF)
「僕らのほうがはるかによかった。
4-1で全てがコントロールできていたのに、一人の男(主審)が僕らから全てを盗んだ。
(あのシーンでは)ブリントへのファウルがあり、ブリントとフェルトマンへの2枚目はないし、PKもなかったと見ている。
人生でこんな三重罰は見たことない、一度もだ。
だが、全てはブリントへのファウルから始まった。彼はプリシッチにタックルされたと思う。
ひどく失望している」
一方、チェルシーDFセサール・アスピリクエタは「何度か同点劇を経験してるけれど、この試合はクレイジー」と語っていた。