ただ実はこの編集部Q、ゲームでも人生でもとにかく“引き”が弱い。

定期的にあるキャンペーンガチャでもなかなか★5が当たらず、ノムさんのようにぼやいているような男である。彼の“最強チーム”の総合値もこれ。

編集部Hより3万5000も低い13万2000…。HとQは同じ時期に『サカつく』を始めたのだが、Qは異常なまでの引きの弱さもあってこの有り様である。

どうにも信用し切れない私が「Qさん、大丈夫?」と切り出す。するとQは電話越しでおもむろに「じゃあ神社でも言ってお祈りしてくるわ」と言い出した。

「いやいや、何もそこまでせんでも…」

私はQの謎の発想に苦笑いしつつ、まあ記事としては少しばかり面白くなるかと思い、承諾して電話を切り帰りを待った。

しばらくすると携帯にメッセージが入り、画像が添付される。

あの、それ神社じゃなくて教会なんですけど…。

しかもわざわざ別の人間に撮らせるとは。世の御多分に漏れず、わが社が人手不足に喘ぐこのご時世に全く良い身分である。

というか、そもそも教会はそういうことをお祈りする場所ではないはずだが…。その旨を伝えると、Qからは「だって近くに神社がなかったんだもん」との回答。一事が万事この調子である。

だがもう仕方がない。やってもらうしかない。「おお神よ、編集部Qに聖なるご加護のあらんことを!アーメン」と某人気RPGの神父のように祈りながら、Qからの吉報を待つことにした。