熱い人格者

オーストラリアU-23代表ではキャプテンを務めており人格面や発言も獲得の決め手になったという。

確かに例えば、2019年6月にはボランティアで家庭内暴力反対のキャンペーンに参加。曰く「私の叔母は家庭内暴力に苦しみました。それは私の心に触れたものでした。」「女性から尊敬を集めるためには、暴力で打ち負かす必要はない。」「暴力は答えではない」と熱いコメントを残している。

2018年10月のクウェート戦でA代表初招集を受けた際も「驚くべき感覚で、ほとんどシュール」「子供の頃夢見ていたことであり、大人になってそれを実現した」と殊勝なものを残している。

現在、オーストラリア代表にはアワー・メイビル(Awer Mabil)という同じくケニア出身で南スーダン難民の家族だった選手がいる。そしてくしくもクウェート戦で二人は同時にデビューを飾った。

メルボルン・ビクトリーでは別れ際に「なかなか難しい決断でしたが、私のプロとしてのキャリアにとって、J1リーグでプレーする機会は逃れられなかったものです」とコメントしクラブとは相思相愛でありつつもステップアップを選択したといえる。