ーー今の販売経路を教えてください。
ECサイトを中心に強化をしていこうと考えています。メーカーが直接お客様とコミュニケーションを取ることこそ、YASUDAらしさというか、あるべき姿だと思うのです。テスト販売してみたところ中高生がスポーツ用品店でそう簡単にはまだYASUDAを見つけて買おうとまだなるまで時間がかかると。YASUDA世代にまずリーチしてそこから子供へと波及していくことを期待したいです。
ECの良さはいつ誰が何を買ってくれたかがわかります。だからか、YASUDAのメルマガは開封率が非常に高いです。「この開封率の高さは、やばい(すごい)ね」ってうちのメンバーも言うのですが、私はネット、EC業界に詳しくないので最初そのすごさがわかりませんでした(笑)。
ーー今後はスパイクの種類を増やすのでしょうか?
それよりは取り換え式スパイク、フットサル用、スニーカー、ウェアと展開を広げていきたいですね。
(YASUDAのグローブ、キャップなど)
私の中学の時のユニフォームがYASUDAでした。水色に白のストライプで。旧YASUDAからウェアはやっていたこともあり、実際、すでにウェアは作っているのですが他メーカーの真似をしてもしょうがないので、ヴェルスパ大分さんの選手や現場の声を取り入れて一緒に作っています。ヴェルスパ大分ではウェアを作る体制があるんです。
ーー現場の声ってどんなことがあるんでしょうか?
今のパンツは昔に比べて薄くて透けるぐらいなんですけどプレイヤーにとっては動きやすく軽いとか、プリント技術が昇華プリントメインだとかそうしたところですね。
また、ユニフォーム以外にも手袋などのギアも一緒に作っています。今はこういうのが主流というのがわかるので、とてもありがたいです。
ヴェルスパ大分のユニフォームは2020シーズンのエムブレムが立体的なのですが、これはJ2とかのチームでもあまりやっていない。結構高価なのですが、今シーズンはこういうものをつけてやりたい、と。
ーーDesigned in Japanとタグにかかれています。
ここはこだわっているところです。Made in Japanでやりたいけれど今は東南アジアや中国でも良いものができます。靴とかも2019年のスパイクは日本で作っていたのを今年の試作品は海外で作りました。もうぱっと見で海外製、日本製の区別はつきません。それでも、“Japan”というものは守っていきたいのですべてDesigned in Japanというものを全てに入れていきたいと思っています。
そんなYASUDAだが何とサブスクリプションリユースサービス「Excel feed(エクセルフィード)」というものを立ち上げるという情報がある。スパイクを“サブスク”するというそのサービスとはいったいどんなものなのか、次回の記事でお届けする。