アンドレ・グレイ(ワトフォードFW)
「人々が目を覚まして、これを目にするまで非常に長い時間がかかっているのは残念だ。なぜなら、今までどれくらい続いてきたかってことさ。
400年間、今に至るまで何も(変化は)なかった。なぜこの個別の件(フロイドの死)がこんなにも大騒ぎになっているのかは奇妙だ。こういう映像はずっとずっとずっと見てきたからね。
見慣れていないものではなかった、そう言うのはとても悲しいけどね。
他の人達にとってはより不安になるものかもしれないが、俺や多くの黒人にとっては、当たり前のことになっている」
「我が祖先、祖父母、両親、そして、いまの俺たちが対処しなければいけなかったものは厳しい現実だ。
人々がこの件について話すことにはイラつく。今だけではなく、全ての歴史や起きている出来事を全員が知っているんだからね。
ランダムに起きたことではない。ずっと続いている。
問題なのは残虐性だけでなく、体系的になっていたり、慣行化している部分だ」
「俺は何度もアメリカに行ったことがあり、彼の感情を正確に感じ取っている。空気感があるんだ。
アメリカに行った時には幸運にもいいエリアに泊まることができていたが、最後に行った時――昨年10~11月にニューヨークへ――は探索をした。
荒れた地区に行ってきた、ブルックリン、ハーレム、ブロンクスに。歩き回って、どこでの暮らしがどんなものかを直接見た。
(その地区に)より深く入っていけばいくほど、黒人たちがより多く目につき始め、白人はいなくなり始める。
電車に乗っていても、停車するごとに白人たちは降りていく。そのエリアに到着する頃には、電車は黒人で溢れている。
彼らはそこに取り残されている。まるで完全に隔離されているかのように。実際はそんな訳でもあるまい。
それは彼らがやったことだ。分断(分離、隔離、人種差別)だ。それにも自分は驚かされた」
アメリカだけじゃない!プレミア選手が訴える「警官からの差別扱い」
Text by 井上大輔(編集部)
神奈川県出身。もともとは野球小僧だったが、1998年W杯をきっかけにサッカーにも熱中。ウイイレなどのサッカーゲームにも、ドはまりした。好きなリーグはよく見ていたリーガ・エスパニョーラ。
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