――経営の話が出ましたが、新型コロナの影響でスポンサーの方々ともやはりいろいろな話をされていますか?

自粛要請が明けてからは毎日のように回っています。これまで行っていなかったところも含め、一軒一軒必死に回って、御礼とともに引き続きお願いしたいということを伝えています。

多くの方に「がんばってください」と応援をいただいて、本当にありがたいと思っています。

――再開初戦は7月4日、ホームで名古屋グランパスと対戦します。この試合は無観客でのリモートマッチとなりますが、その後、超厳戒態勢時(強い制限)での有観客試合はクラブとして考えることも多いかと思います。再開に向けて、ファン・サポーターにはどんなことを伝えたいですか?

待ちに待った再開だと思います。有観客も最初は5000人ということで多くの方にご不便をおかけしてしまうのですが、生まれ変わった、躍動するエスパルスをDAZN上でもぜひ感じ取ってもらって、一緒に盛り上げていっていただければと思います。

今回感じたことは、プロ野球と比べるとやはりJリーグのクラブは経営基盤が弱いですが、ファン・サポーターの方々もそれをご存じなのか、試験的に行ったいわゆる「投げ銭」やシーズンチケットの払い戻しなどで寄付してくれる方が多くいらっしゃって、驚くとともに本当に感謝しています。

まさにファンというよりもサポーター。“支えられている”ことを肌で感じています。

――それだけ温かいサポーターがいると、有観客の5000人を決めるのも大変ではないかと思います。5000人はどうやって決めるのでしょうか?

これが非常に悩ましいんですよ。例えば抽選などの方法もありますけど、いわゆるパートナー企業、スポンサーの方々はこうした状況下で露出機会が減っているにもかかわらず、減額せずに応援していただいています。

よって、パートナーの方が持っている席はある程度優先的に確保しようと思っています。そこから先は短い期間でありますが、シーズンシートを持っていた方、後援会の皆様と、優先順位をつけて販売させていただく予定です。このような対応にせざるをえないのかなと…。大変心苦しいところではあるのですが。

――最後に、今シーズンの清水エスパルス、試合だけでなくその周辺も含め、ここだけは見てほしい!というところを教えてください。

変わったエスパルス、新しいエスパルスをとにかく見てほしいです。

チームも変わりましたし、体制も変わって経営方針も変わりました。正直このコロナ禍でどこまで“色”を出せるかという部分はありますが、従来とは違うチームと戦い方、そしてファン・サポーターの方に喜んでいただけるような経営をやっていきたいと思っています。

そこをぜひ、チームを支えていただいているサポーターの皆さんに感じ取ってもらえればと思います。

2020 明治安田生命J1リーグ 第2節
清水エスパルスvs名古屋グランパス
7月4日(土)18:00キックオフ

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