セレッソが1節から10節までの各試合で記録したスプリント回数を見てみよう。
C大阪 2020シーズン・スプリント回数
1節 135回 vs大分(H/○1-0)
2節 133回 vsG大阪(A/○2-1)
3節 131回 vs清水(H/○2-0)
4節 122回 vs名古屋(H/●0-2)
5節 145回 vs広島(A/○2-1)
6節 95回 vs神戸(H/△0-0)
7節 134回 vs鳥栖(A/△1-1)
8節 96回 vs湘南(A/○1-0)
9節 119回 vsFC東京(H/△0-0)
10節 86回 vs柏(A/○3-1)
2019シーズンの年間平均が137回だったセレッソ大阪。
2020シーズンも開幕から順調に低空飛行を続けていたのだが、過密日程のせいか6節のヴィッセル神戸戦で今季初の二桁(95回)を記録すると、前節の柏レイソル戦ではついに80回台に突入。しかもこの86回のうち1回は、守護神キム・ジンヒョンが今季初めて記録したスプリントだった。
それがどこかというと、おそらくあのシーンだろう。
🎦 ゴール動画
🏆 明治安田生命J1リーグ 第10節
🆚 柏vsC大阪
🔢 1-3
⌚️ 88分
⚽️ オルンガ(柏)#Jリーグ#柏レイソルvsセレッソ大阪
その他の動画はこちら👇https://t.co/JUEMOXumQp pic.twitter.com/DEduQ2Z0FL
— Jリーグ (@J_League) August 15, 2020
たしかに走ってる…。
セレッソ大阪のスプリントの少なさは、ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督によって仕込まれたソリッドな4-4-2のシステムに起因している。
セレッソはボールを失うと、4-4のブロックを組みつつ、パスコースを限定しながら相手選手に寄せていく。その際のポジショニングと“奪いどころ”に統制が取れており、チーム全体でそれほど負荷をかけずにボールを奪うことを得意としている。
スプリント回数のデータは試合展開にも大きく左右される。前節の柏戦は、5分にブルーノ・メンデスのゴールで先制できたためペースを落としながら試合を進めることができた。
ただ、1チームがこれだけ抜きん出て少ないというのもデータ的に珍しい。セレッソが選手をそれほどローテーションせずにここまで戦えている理由の一つと言えるかもしれない。