3時間かけて練習に参加

転機が訪れたのは23歳の時、はじめてパナマ1部のサンタ・ヘマというチームと契約したことだ。

当時、午前3時に起きて、バス、タクシー、フェリーを乗り継ぎ3時間かけて練習に通っていたという。

ところが、サンタ・ヘマは財政難に陥る。2018年にアヤルサはCAIへ移籍することになったが、サンタ・ヘマはその後2019年5月に破産をしている。

フラン・ペルロとの出会い

CAIで出会ったのがフラン・ペルロ監督である。ペルロという監督はイタリア系ベネズエラ人で国内のバレンシアのユースでプレーしていたがサッカー選手にはなれず17歳で指導者の道に進んだという。国内の育成年代で指導にかかわった後、2015年からパナマの下部で監督をしており、2018年にCAIのU-17の監督になっていたが、2019年1月にCAIの監督に昇格をしている。

パナマ下部時代にコスタデルエステという若いチームを前期リーグのチャンピオンに輝かせており、CAIでも2018-19シーズンの後期リーグにパナマリーグをいきなり制している。その時32歳、もちろんベネズエラ人監督がパナマリーグで優勝したのは初のことである。

チャンピオンになれば当然CONCACAFチャンピオンズリーグにも出場する。2019年のCONCACAFチャンピオンズリーグではパナマのチームでありながら準々決勝まで進出する快挙を成し遂げた。

アヤルサもチームの主軸として活躍して同年夏ペルーのシエンシアーノへ移籍することになった。