エナジードリンクとオレンジとバナナしかない
パナマのCAIでプレーしたことによって財政的には改善されていたアヤルサだがペルーでは最初エナジードリンクとオレンジとバナナしか持っておらずパンをチームメイトと交換したりしてしのいでいたという。
だが、デビュー戦でつまづいてしまう。2020年2月のペルーリーグ(カントラオ戦)でいきなりレッドカードで退場してしまうのだ。だが、復帰となった第三節デポルティボ・リャクアバンバ戦で1得点1アシストを決め存在感を示すとここでもチームに欠かせない存在となった。
代表にも2019年10月にデビューし、日本戦では約1年間たった。とりあえず、今年まではペルーでプレーするのは確定。今後はよりステップアップをしていくかもしれない。
パナマでは下部リーグの存在が大きくなっている。
パナマ代表のような小国では通常サッカーは都市部の出身が多くパナマ市出身で幼少のころから有名なチームのユースでプレーしU-17など育成年代の代表を経験しているものが多い。
ところが、近年パナマではアヤルサほどではないにしても下部リーグからキャリアをスタートしたものが代表に定着するケースが増えている。『tv-max』は「下部リーグはナショナルチームの温床」と最大限の賛辞を送っており、小国らしからぬ下部リーグ経由での育成を評価している。
日本でもJ2経由でJ1や海外に移籍するケースが増えているが、同じようなことがパナマでも起こっているのだ。