新型コロナウイルスの影響によって、前代未聞の中断を余儀なくされた2020年のJリーグ。
明治安田生命J1リーグは川崎フロンターレが史上最速での優勝を決めた。ここでは、優勝を果たした川崎のなかで過小評価されがちな選手たちを取り上げてみたい。
登里享平
今季の川崎が見せてきた、攻守に攻撃的なスタイルを支える左サイドバック。
もともとはスピード感あふれるドリブラーだったが、風間八宏前監督のもとでコンバートされ、車屋紳太郎と切磋琢磨して今やリーグ屈指の選手に成長した。
練習で鍛え上げてきた「止める、蹴る」の技術に加え、判断と立ち位置が良く、一つ前の選手のキャラクターに合わせてプレーを変えられる柔軟性も光る。
サイズこそないが守備面の対応も上手く、さらに観客が声を出せない今季は試合中の的確なコーチングを耳にすることも多い。実力は日本代表レベルだ。