9位:フェレンツ・プシュカーシュ

ハンガリーが生み出した稀代のアタッカー。キャノン砲や魔法の杖ともいえる左足でピッチを支配した。

彼のキャリアは特別だった。幸運にも史上最高の代表チームと史上最高のクラブでプレーできたからだ。

“マジック・マジャール”と呼ばれたハンガリー代表で50年代のサッカー界を席巻。また、伝説的なチームだったレアル・マドリーの主軸として3度の欧州制覇、リーガ5連覇を成し遂げた。

彼は選手としても特別だった。体躯は172cmと小柄で最高のアスリートではなかったが、驚異的なスピードとパワフルなシュートを兼備。自分で攻撃を仕掛け、自分で終わらせることができたほか、リーダーとしての資質も圧倒的だった。