■群雄割拠のJ2を勝ち抜けるか

冒頭で触れた通り、7試合連続完封勝利を含む12戦負けなしと勢いよく上位争いに名乗りを上げた磐田。

この勢いを終盤までキープできればJ1昇格は十分可能だろう。しかし、強いて不安材料を挙げるとすれば、ドイツのシュトゥットガルトへ移籍した伊藤洋輝の穴をどのように埋めるかという点がある。

ユース出身の伊藤は、パスセンスに優れた大型ボランチとしてかねてから将来を嘱望されてきた。今季は3バックの一角(左ストッパー)で起用されると、ビルドアップの局面で持ち前のパスセンスを存分に発揮。高精度のフィードや積極的な攻撃参加も光っていた。現在は山本義が左ストッパーに起用されているが、そもそものタイプがまったく異なるだけに、どのようにカバーしていくか注目である。

第23節終了後、J2は約3週間の中断期間に入った。次節(8/9)の相手はここまで5位と好調のヴァンフォーレ甲府。前述した通り守備の強度を高めて、上位対決を制することができるか。

攻撃面では、清水エスパルスから金子翔太を期限付き移籍で獲得しており、この中断期間で現有戦力との融合に成功すれば、更なる攻撃力アップが見込めそうだ。

長丁場のJ2はクラブ間の実力が拮抗しており、終盤戦で勢いがあるチームがJ1昇格の切符を掴むだろう。

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かつてJ1でふた桁ゴールをマークした実績を持つ金子の加入を起爆剤にして、再び大型連勝を達成できれば、群雄割拠のJ2を勝ち抜けるはずだ。

written by ロッシ

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