ファラ・ウィリアムズ

現所属：引退

これまで所属したクラブ：チェルシー、チャールトン、エヴァートン、リヴァプール、アーセナル、レディング

イングランド女子代表のレジェンドであるファラ・ウィリアムズ。172試合に出場した経験を持ち、その数字はまだ誰にも破られていない。ワールドカップ3大会、オリンピック1大会に出場した名MFである。

2017年に大英帝国勲章も授与された彼女は非常に珍しい出自を持っている。12歳でチェルシーのアカデミーへと加入して育成され、有望な選手として評価されていたものの、17歳のときに家族が崩壊してしまった。

母親とも疎遠になってしまった彼女は、17歳から6～7年間もの間ホステルを渡り歩く生活をしながら選手として活動。恥ずかしさからその立場をチームメイトにも隠しながらプレーしていたとか。

選手として生活を安定させたあとは、プレーの傍らでイングランド協会のスキルコーチやマンチェスター・ユナイテッドのコーチをし、ホームレスサッカー協会で働くなど、支援活動を積極的に行っている。

「ホームレスの原因のほとんどは家族の崩壊だ。人々は路上で見かけるホームレスを恐れており、脅迫する。しかし彼らは『問題を抱えている普通の人々』であり、我々も皆問題を抱えているものだ」と彼女は『BBC』に語っている。