――海外の取引所でも取引できるようになることで、海外の選手のスカウトなどにプラスに働くことも期待されていますか。
倉林:そうですね。FCRコインを発行したことにより、この1週間でFCRコインを通じてFC琉球というチームを知っていただいた方は非常に多いと思うんです。それと同じようなことが当然、日本だけではなくアジアでもできると思っていますし、そのために公式サイトの多言語対応なども進めていかなければならないと考えています。
仮にうちにタイの選手がいたら、タイでのプロモーションもしっかりできるようになりますから、タイの方たちもコインの保有を通じてFC琉球を応援することができる。そういうような仕組みは早めにつくっていきたいと思っています。
FCRコインの機能について
――FCRコインを実際に活用するために必要になるアプリケーションも開発は進んでいるのでしょうか。
小谷:我々ではなく、GMOのグループ会社のGMOメディアが開発を進めていて、順調に進んでいると聞いています。
――はじめはウェブサイト、その後にスマホ用のアプリを開発するという流れでしょうか。
倉林:最初はウェブアプリになると思うのですが、今後スマホ版やそういったものは随時、機能の追加も含めてアップデートしていきます。
――投げ銭をするためには送金時に手数料が発生するかと思われます。何か対策等はありますか。
小谷:結論から言うと、現状の想定では投げ銭や投票に手数料がかかるということはありません。なぜ手数料がかからないかといえば、投げ銭とか投票をする際に、我々のデータベースの中だけでデータを移動させるので、手数料が発生するということはないです。なので、基本的には手数料自体は無料です。
GMOコイン 小谷絋右取締役(©GMO Coin)
――投票や何らかの権利にFCRコインを使用した場合、FCRコインは消滅しますか。
倉林:ものによるという感じです。コインを使わないで投票できるものもあるし、より重要なものに関しては消滅します。そんなに高い額ではないと思いますが1票を入れてくださいという形になるかと思っています。
FCRコインについては、FC琉球だけのコインに留まらないという構想としてあって、沖縄におけるクリエイターさんたちとコラボしたNFTの発行や、沖縄地域のスポンサーと連携したFCRコインの決済手段・地域通貨として使えるような発展といった形での発展というのを考えています。それが、リアルな暗号資産として使えるという部分なので。
今までの既存のファントークンとは想像している世界観は少し違うかなというふうには思っています。