近年のサッカー界で問題視されるようになったヘディングによる脳へのダメージ。
ヘディングと認知症発症や慢性外傷性脳症との関連が指摘されており、イングランドサッカー協会は12歳以下の全カテゴリーでヘディング禁止を試験導入する見込みだ。
『Rosario3』によれば、リオネル・メッシの故郷であるアルゼンチンのロサリオでは、11歳以下のヘディングが禁止されるという。
ロサリオのサッカー協会は、11歳以下の男女全カテゴリーでヘディングの禁止を決定。すでに理事会で議決されており、近日中にも各クラブに正式に通知される。
ヘディングによる衝撃で将来的に引き起こされうる神経損傷を防ぐためのこのプロジェクトは2019年から議題に上っていたが、新型コロナウイルスの流行によって実施が遅れていた。
南米で若年層のヘディング禁止に踏み切るのは初となるが、ルール的にどう対処するかはまだ思案中のようだ。
ロサリオサッカー協会は「ルールを順守しないことはレギュレーション違反になるが、罰則については審判協会と調整する。予防を目的とした啓発活動も必要なので、実施には時間がかかるだろう。当然ながら、禁止後はルールの修正も必要になる。徐々にではあるが、効果的に実施していきたい」としている。
アメリカで導入された例では、ヘディングするとファウルになり、相手側のフリーキックになるそうだ。