今ワールドカップの日本代表メンバーに選ばれたアーセナルDF冨安健洋。ただ、再び負傷してしまい、その状態が懸念されている。
冨安は昨季終わりから怪我に悩まされおり、今季のアーセナルはCBのベン・ホワイトを右サイドバックとして起用。本職ではないものの、彼は見事なプレーを見せている。
そうしたなか、『Guardian』は、イングランド代表はホワイトをW杯に連れていくべきだと伝えた。
「昨季、アーセナルのDFラインには明確なパターンがあった。左SBに攻撃の許可を与える一方、右SBはチームが窮地に陥らないように中に絞るというものだ。
新加入だった冨安は右SBの役割を見事にこなしていたが、終盤の負傷でリーグ戦の出場は20試合に留まった。
冨安はアーセナルの守備陣にすんなり馴染んだが、今シーズンが近づくにつれ、開幕からの先発が難しいことが判明。 むしろ、それがミケル・アルテタ監督の選手選考問題を緩和させることになった。
ホワイトはブライトン時代から何度か右SBでプレーしており、ポジション移行は思いもよらないものではなかった。
アルテタ監督はチェルシー戦でのプレーを絶賛。「彼は様々なポジションでプレーしており、SBにも見事に順応している。彼が持つ周囲の選手に対する理解力はトップレベル。大好きだね」と褒めちぎった。
イングランド代表のギャレス・サウスゲイト監督は、フィットしていて、トップクオリティを持つ、バーサタイルなDFに恵まれているわけではない。
攻撃的ウィングバックとしては、リース・ジェームズ(怪我で欠場濃厚)、キーラン・トリッピア、トレント・アレクサンダー=アーノルド、カイル・ウォーカーらが揃っている。
ただ、サイスゲイト監督はホワイトに3バックの右を託すかもしれないし、そのような役割を担える選手のなかでは、ホワイトがベストだ。
90分平均でドリブル突破される回数はわずか0.7回。ウォーカーは非常にスピードがあるが、ホワイトもリカバリーするスピードがある。
サイスゲイト監督がホワイトをW杯の考慮に入れないのは愚かなことだろう。
代表キャップは4と国際レベルでの経験は浅いが、彼はバーサタイルなDFであり、アーセナルの快進撃において欠かせない存在になっている。
2つの役割をこなせるホワイトのようなDFを得られるサウスゲイト監督は幸運だ」
今季、活躍を続けているホワイトはW杯に連れていくべき人材だと力説。
彼は今年3月のコートジボワール戦では右SBとして出場したが、その後のUEFAネーションズリーグでは招集されず。本大会メンバー入りはなるだろうか。