セルビアサッカーの「熱さ」、強いロシアの影響力
ホームでのリーグ戦では103試合無敗のレッドスター、前半25分ヴォイヴォディナにまさかの先制点を叩き込まれるが、28分にアレクサンダル・カタイの今シーズン10得点目で追いつく。カタイはこの試合の2日後に32歳の誕生日を迎えており、それを自身のバースデーゴールで祝う形になった。
後半開始直後、突如としてゴール裏で花火大会が始まる。それももちろん試合中に。
セルビアのリーグ戦ではよくあることで、全くもって珍しい光景ではないのだが…日本ではなかなか考えられないものだ。
そして、この写真は対戦相手ヴォイヴォディナ側のゴール裏。
ヴォイヴォディナのサポーターは、セルビア国内では比較的上品なイメージがあった。ところが、このあと彼らは派手に発煙筒をピッチに投げ込み、私の大切なカメラバッグの近くで爆発させてきたのだ…当社比好感度が一気に下がる。全く何をする!
これも試合中の燃え盛るゴール裏のスタンド。フラッグになっている人物(見えにくいが…)はジヴォイン・ミシッチという19世紀後半から20世紀初頭にかけての元帥らしい。
基本的にセルビアサッカー界のゴール裏は軍国主義と切り離すことができない存在になっており、西側諸国の感覚では考えられないような「ロシアやコソボに関する横断幕」が出ることもある。
なお、試合は1-1の引き分けのまま終了。リーグ6連覇を目指すレッドスターにとっては不安な後期シーズンの幕開けとなった。次節はアウェイで現在7位のヴォジュドヴァツと対戦する。