続いて、今度は大学生でありながらも社会人リーグにクラブを作ってプレーしているクラブ「スフィーダFC」に直撃。この日の試合ではドン・ファンを相手に後半アディショナルタイムの劇的なセットプレーからのゴールで先制し、土壇場で勝利を収めた。

波状攻撃の中から最後に押し込んだ夜久瞭那(やくりょうな)選手は、大学生でありながら社会人リーグでプレーすることについて以下のように話した。

セットプレーから劇的な決勝点を決めた夜久選手(左から3人目)
夜久瞭那

「なかなか自分たちの流れが作れずにゴールが取れない中、最後に転がってきたので気持ちで押し込みました。

(スフィーダFCとはどんなクラブ?)

監督陣が龍谷大学の現三回生で、選手が一回生や二回生です。主に龍谷大学の学生が所属して、それからセレクションやチームづくりでいろいろなところに広まっていきました。

(学生ながら社会人リーグに参戦した理由は?)

一回生のときはサークルで活動していたんですけど、『もう一度本気でサッカーがしたい』という気持ちが出てきたんです。そしてサークルの仲間や龍谷大学の友達でチームを作って、社会人リーグでプレーするということになりました。

サークルでは感じられないような、高校サッカーを本気で戦っていたことを思い出します。

今日の試合のように点を取れば本当に嬉しいですし、みんなでチームとして戦って、本気でサッカーができているのがとてもいいですね」

高校を卒業して就職した者、社会人として働きながらサッカーでも上を目指す者、そして大学生として本気のサッカーを社会人リーグに求めた者。それぞれの「サッカーへの思い」がそこにあった。

京都府の天皇杯予選にあたる「京都FAカップ」は、2月12日に第1ラウンドの突破3チームを決める最後の3試合が行われる。

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午前9時20分からマッチャモーレ京都山城vs城陽シティFC、11時10分から京都伏見蹴友会vsスフィーダFC、13時から京都府警vsウラノス。会場はすべて下鳥羽公園球技場となる。残念ながら施設内の入場は関係者のみで、サポーターの観戦はピッチの周りを囲むネットの外のみとなるため、ご注意を。

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