――2017年にヴィッセル神戸へ移籍し、Jリーグ復帰を果たしました。日本に戻ってきて、海外でプレーしたことで感じた欧州と日本の違いを教えてください。

やっぱり日本のほうが走る…走るというか運動量の違いがもちろんありますし、後はFWにものすごく守備を求めることが多いです。

海外は1トップだとどちらかのセンターバックに付いておけばいいという感じで、他の選手がハメに行く。「お前がパワー使うのはゴール前だから点を取れ」みたいな感じなんですけど。日本は「みんなで守備をしてみんなで攻撃をする」という感じかな。

海外でのプレーに慣れちゃったというか、向こうの考え方がやはり自分の中にずっとあって。そうなるとまた日本のサッカーにアジャストするのがちょっと難しかったかなとは思いますね。

日本に帰ってきてからあまりうまくいかなかったのは、自分の柔軟性があまり良くなかったかな。海外に捉われているというか。やっているサッカーが全然違うというのを感じました。

――日本人FWは海外に行くとセンターフォワードじゃなくて2列目とかで使われがちです。それについてハーフナー選手は自身の経験からどう感じますか。

海外のチームの監督はゴールを求めるので。フォワードは点を取る。日本と考え方が全然違います。守備よりまず攻撃でちゃんと結果を残す。残さなきゃいけないのが海外です。

そういう意味で日本人の選手は献身的ですごく頑張りますし、いろいろできるという見方になっちゃうんですよね。海外の監督からしてみれば。色々できるけど、点はそこまで取れないというか。

であれば、前に点の取れる、そこまで動かない選手でも置いておいて、あとは周り。守備もこなしながら、日本人の選手は海外に比べて技術のレベルはすごく高いので、そういうつなぎ役として使われやすいかなと。

言い方はアレですけど、ナメられやすいというか。交代しやすいとか。そういう感じで思われていると思うんですよ。なので、点をたくさん取って、90分間出られるフォワードがどんどん出てきてほしいと思います。