学校の時間とサッカーシーズンはバッティングする。
すでに過酷なスケジュールになっていたが、12歳の時にはリヴァプールから週2日はまだ授業がある午後の時間から練習を始めるように求められた。
通っていたカトリック系の私立学校も家族も反対すると、リヴァプールからアカデミー選手たちを支援してくれる地元の公立高への転校を提案されたそう。
トレント・アレクサンダー=アーノルド
「(朝7時にバスが迎えにきて、夜8時に帰宅すると、宿題、夕食、睡眠で一日が終わる)
それが4年間の生活だった。それしかしていない。一度もそこから外れたことはない。
母や兄弟と過ごす時間は少しはあったけれど、実質的には何もしていない。
あの時は家族から切り離されていた。単純に会わなかった。学校に行くために誰よりも早い時間に起きて、遅くに帰宅する。もうクタクタだった。
ホームパーティーにも一度も行かなかった。放課後に店で遊んだり、友達と一緒に歩いて帰ることもね。
自分の話をすると、皆は『Wow、すごく特別だね』って反応をする。
でも、自分の学年には同じ旅をした16人がいたんだ。知られているのは自分だけ。他は忘れ去られるだけだ。
自分にはそういう若者の声に耳を傾け、サポートする義務があると感じている。自分がそうなっていたかもしれないからね」
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アカデミーの同期は16人いたが、プロになったのは彼ひとりだけだったという。