救世主シュヴィルツォク

この補強の中で違いを見せつけている選手は、シュヴィルツォクで間違いないだろう。

第27節水戸ホーリーホック戦で後半25分から途中出場した元ポーランド代表は前線でキープをしながら、ゴール前で違いを作り出そうとした。

後半37分にはMF泉澤仁の浮き球パスを受けた背番号10は、左足を振りぬいて強烈なシュートを放った。ボールはゴール左のポストに直撃するものの、水戸の守備陣は肝を冷やす格好となった。

そして第28節金沢戦でシュヴィルツォクは先発出場を果たした。チームの攻撃は中々背番号10にいい形でボールがつながらない。

苦しい時間が続く中で大宮が直接FKを獲得し、前半35分に隣にいたMF小島幹敏が足裏で止めたボールに向かってシュヴィルツォクが勢いよく右足を振りぬいた。ボールはゴール右上に突き刺さる形で、待望の先制点を奪った。

このゴールで勢いづいたチームは2分後に追加点を奪取。結果は2-1で競り勝ち、21位金沢との裏天王山を制し、金沢との勝ち点差を6に縮めた。