慶応OBの“同窓意識”

慶応というと卒業生が入る「三田会」の結束力の高さが話題になる。「卒業してからが本当の慶應」と記載があるほどだ。

SNSでは、女子高出身の芸能人や大学だけ通ったOBなども“塾高”の快挙に喜びを見せた。実際、筆者の周りでも数多くの「塾員」が今回の甲子園で現地に足を運んでいる。

彼ら・彼女らは全員が塾高卒ではない。「大学だけ」とか「医局だけ」とか中には、高校までは慶應だったが他大へ進学したというものもいた。

筆者も塾高に進学を選ばなかった人間である。そして、もっと言えば慶応に入りたくて入ったというよりは第一志望に落ちた中の選択肢として自由な校風や共学にひかれてはいった人間である。

さらに他の学校も出ているので、他の人よりも「慶應ブランド」を感じていないし、より帰属意識、愛校精神は「低い方」と言える。

慶応には2通りのパターンの人間がいて、親子代々で慶応とかで福澤諭吉の“信者的”な家庭と、筆者のように一般の家庭から慶応を意識せずに入学したものがいる。

そして下から(幼稚舎あがり)持ち上がっているもののほどがより愛校精神が強いように見えた。反面、大学だけとか高校から入学した人の方がよりそうした意識は弱いと思う。

それでも“抜けられない仕事”さえなければ甲子園に応援に行っていたであろう程度の熱はある。上述の通り何故ならそれが慶応にとっての「スタンダード」だからである。

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