2019年6月にヴィッセル神戸監督に就任したフィンク監督は、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(現UAE1部エミレーツ・クラブ)、元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(現ポーランド1部グールニク・ザブジェ)、元スペイン代表FWダビド・ビジャさん、日本代表FW古橋亨梧(スコットランド1部セルティック)らを率いて、チーム初のタイトルとなる天皇杯優勝、翌年はFUJI XEROX SUPER CUP制覇に導いた。
現在も神戸の動向を追っており、古巣への愛は計り知れないほど深い。
――フィンク監督は現在もJリーグをチェックされていますか。
ヴィッセル神戸の試合を見ることが多いです。今シーズンはとても調子がいいです。天皇杯は敗退しましたけど、それでもリーグ戦でいい順位にいます(今月6日時点でJ1首位)。
神戸はすごく好きなクラブ。ファンも好きだし、日本人の文化や人々も好きですし、神戸をすごく応援しています。(ベルギーの)テレビでは放送していないので、『Wyscout』というスカウティングツールで見ながら応援しています。
神戸と(横浜F・)マリノスが首位争いをしていることは知っています。得失点差で神戸のほうが上ですが、名古屋も追いかけてきていることも知っています。Jリーグは結構追いかけいて、マリノスがいま2連敗しているというところまで把握しています。(今月6日取材時点)
――Jリーグを見ていて目に付いた選手はいますか。
名前は分からないですが、たくさん若くていい選手がいます。
――いまもフィンク監督のことを応援しているヴィッセル神戸サポーターが多くいます。
すごくいい関係を築けたと思っています。
――神戸のファンにメッセージいただくことはできますか。
(チームには)頑張ってほしい。天皇杯とスーパーカップは私が監督だったときに優勝しました。リーグタイトルを取ることは、クラブにとって新しい次のステップになると思いますので、ぜひ優勝してください。
ファンのみなさんもヨーロッパのフーリガンみたいな人はいませんし、すごくリスペクトしてくれました。すごく恋しいですね。またお会いしたいです。ガンバッテクダサイ(日本語)。
欧州ではスイス1部バーゼルで国内2冠、日本では天皇杯優勝に導くなど多くの国で成功を収めてきた名将のSTVV監督就任は、多くの現地ファンが歓喜したという。そして、ドイツ人指揮官は日本人が多く在籍するSTVVでも優れた辣腕でチームをまとめ上げ、16チーム中8位と好位置につけている(今月29日時点)。
日本、欧州をよく知るドイツ人指揮官はチームにどのような魔法をかけるのか。今季のSTVVが見せる戦いから目が離せない。
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フィンク監督はドイツ戦前に日本代表、ドイツ代表への評価をQolyの独占インタビュー内で熱く語っている。(上記リンク先)